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指導医の仕事は、優秀な「研修医」を育てることだと思っていないか!? 11いの研修医でちょうどいいんだ。どういう意味ですか?あのな、最近の医学生とか研修医ってのは賢いんだよ。僕たちのころみたいなマヌケじゃあない。世の中が自分たちにどういう振る舞いを期待しているか熟知している。そしてその期待に沿った振る舞いを丁寧に、きちんとやる。確かに。僕らの上の世代は、社会人としてどうかなあ、っていう先生多いですけど、今の若手は如才ないですよね。僕を見ながら言うな。「優秀な研修医」は上の言うことを「はいはい」と素直に聞き、それを素早く丁寧にやってのける研修医だ。もっと如才ないやつになると、指導医の思いを忖度して、言われる前にやっている。検査をオーダーし、薬を処方し、カルテに記載する。そうですね。いいじゃないですか。「優れた研修医」は、なぜダメか?ダメだ。要するにそういう研修医は、上の指示に従う能力が極めて高いだけだ。しかし、彼らが指導医クラスになったときに、自分の頭で考え、悩み、どうやって検査をオーダーし、薬を出すか、それを判断する能力は育たない。うーん、言われてみれば。そうするとだな、そういう優秀で記憶力のよい医者は、その記憶力がゆえに過去の記憶に頼るんだよ。「ああ、ああいうとき、〇〇先生は××マイシン出してたな」みたいに、自分が経験した記憶を頼りに判断するようになる。確かに。しかし、それは単に「ノウハウ」を学んでいるだけだ。日本の医療現

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