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11プローブ・周波数 プローブは周波数が高い程、細かな観察が可能となりますが、深部方向への観察範囲は狭くなることを、理解しておきましょう。同じプローブであっても周波数が切り替えられる装置もあります。また使用している周波数は1種類ではないため、通常は使用している帯域で表示していますが、理解しにくいためあえて中心周波数で掲載します。 通常、プローブの描出範囲は、設定が可能となっています。プローブの描出範囲を広げると、フレームレートが遅くなる(1秒間に描出されるフレーム数が少なくなるのでスムーズさに欠ける)ことを知っておくと便利です。装置の基本性能に合わせて範囲を調節することで、フレームレートもコントロール可能となります。 腹部超音波検査のプローブは主に5種類と考えられます。「超音波診断装置には何本かプローブがぶら下がっているが、いつも使っているもの以外は使用したことない!」という方もいるかもしれません。異なるプローブを用いることで世界観が変わることもありますので、時間の許すときには積極的に使用することをお勧めします。ここでは体外式超音波検査で用いる代表的なプローブの特徴について解説します。自らの超音波検査の質を向上させる1つの手法と考えて、目的に合致したプローブの選択を試みる姿勢が必要です。第章1良い画像を撮るための必須事項は?

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