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101日で2歳も老化する!~安静は老化につながる~ 1日動かないと、筋肉量や筋力がどのくらい低下するかご存じですか? じつは、トイレと食事以外の時間を寝たままで過ごすと、1日で約1%の筋肉量・筋力が低下します。ましてや完全に安静にしていると、1日で約2%の筋肉量・筋力が低下するのです。人は、通常30歳を過ぎると、1つ歳をとるごとに平均1%ずつ筋肉量や筋力が低下します。ふむふむ。つまり、たった1日の安静で何と1~2歳も老化してしまうのです1)。 たとえば足を骨折して2週間ほど安静にすると、立ち上がる際にフラフラしたり、歩くのがしんどかったり、何か急に歳をとったような感じがしたりします。2週間の安静では脚力が14~28歳分も低下するわけですから当然です。これが30歳の人と70歳の人ではどうでしょうか。30歳の人なら58歳(30歳+2歳×14日=58)相当の体力になる程度ですが、70歳の人では98歳(70歳+2歳×14日=98)の体力まで低下するのですから、自立が怪しくなるはずです。入院するとパジャマに着替えてしまい、廊下や売店に行くのもためらって、ベッドの周りしか動かなくなりがちですが、これがじつは危険であることがおわかりいただけると思います。 安静は楽なので患者は喜びますが、じつはやめられなくなってしまう、まさに麻薬のようなものなのです。浦島太郎が患者で、乙姫様がいつも優しい看護風邪引いた……1日安静にして明日のデートに備えよう!何か老けてる……!?

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