402010590
11/14

11第章1検査を行う前のそうなんだ!1撮影条件を必ず一定にして開始!腫大や拡張の計測は必要です。しかし同じ条件で検査を施行していると、腫大の有無などは画面に収まるか否かで瞬時に体感的に把握可能です。2フォーカスポイント(focus point)やゲイン(gain)も最初は一緒!精度管理では、画面をきれいに調整して検査が施行されているかも評価のポイントです。しかし、①で説明したように同じ状態からはじめることが大切になります。何故なら、皮下脂肪が多い症例や脂肪肝などで描出不良の際にも、被検者の見た目ではなく、画面(画像)から超音波の透過性が悪い症例であることに気づきます。その後に調節を行うことで、健常者と異なりどこに注意をする必要があるのかがおのずと分かってくるのです。3記録は静止画だがボリュームイメージ(volume image)を大切に!25断面の静止画保存を提唱していますが、任意断面の1枚を取得することが重要なのではなく、その断面の近傍に異常がなかったか否かをみることが重要となります。周辺機器の進歩が全国的に行き届けば、将来的にはこの断面を中心として一定のボリュームデータ(volume data)保存となることが予想されます。したがって常に臓器全体のボリュームイメージを意識してプローブを大きく振って観察をします。ちなみに私がスクリーニング検査を行う場合には、プローブがほとんど被検者から離れることなく25断面を取得しています。25断面撮影前の確認事項

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る