124臓器摘出後・描出不良でも静止画記録は行う!描出不良も被検者の状態を表す重要な医療情報です。したがって、どんな状況下でも基準断面の静止画撮影は必須としています。また臓器摘出後(胆囊摘出後、腎臓摘出後など)の撮影は、描出不良と摘出後を見分けることが困難なため、プローブを離しブランクの画像を保存することで摘出後の“表現型”としています。5右側臥位から開始!超音波検査は、これまで臓器ごとに撮影をしたり、走査部位ごとにその部位で観察される臓器を一気に撮影したり、さまざまでした。我々の施設では高齢者や種々の治療中の患者も多いため、体位変換を必須とはしていません。しかし体位変換の有効性はもちろん認識しています。そこで被検者の動きを最小限にしてその効果も得られるようにしています。右側臥位⇒背臥位⇒オプションで左側臥位⇒座位⇒その他となっています。背臥位で終わっている理由としては、ベッドの端に寝てもらう、またはその部分が外れる特殊ベッドなどを使用しているために背部からの観察を背臥位のまま行っているからです。しかし右側臥位の同等の意味合いが右の腎臓においてはあるため十分に観察ができないときには躊躇することなく左側臥位になってスキャンを行いその後に座位⇒退出としています。6左肋間走査でモニターの右を頭側としている理由 当科では次の4点の理由により、脾臓をモニターの右に表示しています。
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