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12 下肢静脈は、筋膜下を走行する深部静脈と、皮下、浅在筋膜上あるいは直下を走行する表在静脈、それらを結ぶ穿通枝(交通枝)の3つに分類される。正常の血流は表在から深部、末梢から中枢へ流れ、血液の逆流を防止するため、静脈内腔には通常、二葉の弁が備わっている。深部静脈2,3)(図1 図2 図3) 下肢深部静脈は、足底からの還流を受ける前脛骨静脈と後脛骨静脈、腓骨静脈、筋肉内を走行する腓腹静脈とひらめ静脈、これらの血液を集める膝窩静脈からなる。膝窩より末梢側では同名の動脈を挟むように静脈が2本併走するが、膝窩静1下肢静脈の解剖1)下肢静脈の解剖と生理1図1 右下肢深部静脈の解剖右下肢前面膝窩静脈前脛骨静脈大腿静脈総腸骨静脈総大腿静脈大腿深静脈外腸骨静脈右下肢後面膝窩静脈後脛骨静脈大腿静脈大腿深静脈腓骨静脈

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