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③アルツハイマー型認知症(Alzheimer's disease:AD)の患者は、ソファを選ぶ傾向がある。視空間認知に障害があると、手すりがある回転いすで位置を上手に合わせ、腰をかける際には意外に戸惑う。その点、白いソファは座りやすい。さらに病識がなく、患者扱いされるいすに座るのには抵抗があるようだ。それに対して、DLBやうつ病の患者は、心身不調による自覚があるため、医師と対面できるいすを自ら選ぶ。④座ってすぐに腕を組んだり足を組んだりする行為は、前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia:FTD)*②でありがち。⑤進行性核上性麻痺では、背筋が左右後方に傾き、姿勢が崩れがち。最初の問いかけ私:こんにちは。○○さんですね。こちらは娘さんですか。私は奥村と申します。本日は健康レビー小体型認知症(後述4章)動揺性の認知機能障害、幻視症状、パーキンソニズムなどの症状が。AD、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症と合わせて4大認知症と呼ばれている。前頭側頭型認知症(後述3章)前頭葉および側頭葉の萎縮によって発症する認知症。若年性認知症などでも発症する場合が多い。従来のピック病のほかに、進行性失語症を呈するタイプが多い。キーワード①キーワード②第1章「もの忘れ外来」の現場から初診時のチェックポイントと問診の工夫11

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