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8………………………………………………………………………………………………………………状況評価状況評価,すなわち現場の全体的な評価は,素早く,正確に行わなければならない. 事故の特徴をとらえ,どのような対処が必要なのかを決定する.先着隊だけで活動している場合は,計画を練ったり,正式に現場指揮本部を立ち上げたりする時間はほとんどないが,事故に巻き込まれている人数や車両の数によっては,先着隊は(たとえ隊員が3人であっても)最初に指揮をとる人員を確保しなければならない. 周囲を歩いて概括し,車両内外の傷病者数,傷病者の重症度,車両の中や周囲の危険の有無やその内容を素早く判定する(図1-1,図1-2). 損傷している事故車両の内部,周囲,離れたところ,車両の下を必ず調べること.危 険 交通事故の現場には危険が数多く存在する.ほとんどは車両間衝突によるものだが,中にはその場に日常的に存在するものや,危険物などによって危険度が増すものもある.次に挙げるのは,衝突事故の現場によく見られる危険因子の一部である.垂れ下がった送電線 多くの地域で,ほとんどの救急隊員は,垂れ下がった送電線の取り扱いには慣れていない.図1-1 車両の周囲を徹底的に歩いて概括することは,状況評価の一環である.図1-2 適切な状況評価によって,潜在する危険が明らかになるだろう.
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