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Part1AHA-PALSの体系的アプローチにおける評価、重症度・病態分類(判定)、治療(介入)のサイクルにおいて循環障害の病態分類(判定)を行う際に、身体所見のみでは十分ではなく、その点を補完する方法が必要である。1990年代よりEBMは世界的に普及し、現代医学の基礎を築く上で不可欠な方法論となった。しかし、すでに20年の年月を経て、その問題点が見え始めている。統計学的な考えは、個々の患者の個別性や経時的な変化を考慮しておらず、また小児では成人のような大規模RCTが施行しにくい状況で、質の高いエビデンスを得にくい現状がある。以上のような状況の中で診療上重きを置くべきは、各々の患者のその時々のABCDの状態をリアルタイムで把握し、治療に生かしてゆくことではないか。そのためには身体所見だけでは十分ではなく、「ベッドサイドで」「いつでも」「誰でも」「繰り返し」「信頼性を持って行える」POCUがその点を補完してくれると期待される。小児のPoint of Care Ultrasound:PALSを補完する!

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