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12ICUは特別な場所ではない ICUの患者には「ARDS」「AKI」「DIC」などといった“ラベル”が貼られていることが多いため、ICUは何か特別な場所で、特別な医療をやっているという風に思うかもしれない。 全くそうではない。そのようなまやかしに惑わされてはいけない。 何が起こっていて、それらをどう管理・治療するか、について考えるということにおいては、外来や一般病棟といった他の場所で提供される医療と全く同様である。 「ARDS」ではなく低酸素血症として、「AKI」ではなく腎機能障害として、「DIC」ではなく血小板減少として、その鑑別疾患を必要十分に挙げ、事前確率を予測し、検査によってその確率がどう変化しうるかを考察し、どのような治療・管理をすれば、それらが患者に与える影響を最小限にできるかを考える。そのような、どのシチュエーションでも変わらない基本姿勢が大事である。2EICUでの心構え
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