12距離分解能と方位分解能静止画像の分解能には2種類あり、1つは距離分解能です。これは垂直方向の分解能のことです。もう1つは方位分解能で、こちらは水平方向の分解能です。実は分解能には、「スライス幅分解能」という3種類目があります。スライス幅というのは、超音波のプローブの幅のことです。このように分解能には厳密には3種類あるのですが、超音波の基礎を理解するうえでは距離分解能と方位分解能の2つを押さえておくだけでよいです。詳細に見るなら高周波、深くまで見るなら低周波 また、周波数が高いほど分解能も高いです。例えば、図は高周波数のリニアプローブ(b-①)と、心臓用の低周波のプローブ(b-②)の画像です。同じ深さでも、高周波数のプローブの場合、詳細に描き出すことができます。周波数が高いと分解能は高くなるので、より詳細な評価ができるのです。 しかし、深いところまで見たい場合は低周波数のほうが有利になります。例えばリニアプローブの場合、5~6cmぐらいよりも深い部分を描出することは難しくなってきます。対する低周波数の場合はそれ以上の深さまで超音波ビームが伝わっていきますので、深いところも見ることができるのです。超音波の基礎を理解するうえでは距離分解能と方位分解能の2つを押さえておくだけでよいです。深いところまで見たい場合は低周波数のほうが有利になります。例えばリニアプロSLIDE 3分解能と周波数a 2方向の分解能周波数が高いほど分解能は高い。しかし…b 周波数と分解能・減衰b-① 高周波b-② 低周波距離分解能(垂直方向)方位分解能(水平方向)
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