第1章 病院前新生児蘇生法普及プロジェクト3病院前新生児蘇生の必要性1回答のあった684消防本部のうち、341本部で743例の施設外分娩の取り扱いがあったと報告している3)。また宮園らは、一般財団法人救急振興財団の平成28年度「救急救命の高度化の推進に関する調査研究事業」において、2015年における病院前周産期救急の現状に関する全国調査を行った。結果の概要は下記の通りである4)。病院前周産期救急•一般救急システム (メディカルコントロール)•救命救急センターと連携•現場からの搬送 (病院前救護)•ドクターカー(救急医)•新生児・小児の蘇生: PLS(あるいはNCPR)一般救急医療周産期医療•周産期搬送システム (都道府県単位)•一般分娩施設と 周産期センターで連携•病院間搬送が主体•医師(産科・新生児科)や 助産師が同乗•新生児用救急車•新生児蘇生法:NCPR周産期医療と⼀般救急医療図1-2病院前周産期救急は、周産期医療と一般救急医療の狭間に存在する。周産期センターメディカルコントロール(MC)協議会教育機関救急要請患者収容処置行 政救急隊から要請迎え搬送救急隊から要請ドクターカー・ドクターヘリプロトコール策定など管轄教育総務省 消防庁都道府県 市町村消防本部救急救命士育成生涯教育事後検証教育活動医師・助産師・看護師育成応急処置搬送各種講習会開催団体教育活動救命救急センター救 急 隊教育機関妊産婦・新生児病院前周産期救急に関わる組織・機関図1-1
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