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編集にあたって 2012年に正式に診療報酬が認められて以来、オンラインHDF療法は破竹の勢いで増加し続けており、近未来的にわが国の透析療法の中心になると思われる。 この治療法は通常の血液透析療法より水質条件が厳しく、治療条件設定が複雑である。ある程度の専門知識がないと、その臨床効果は十分に得られず、場合によってはかえって状態を悪化させる治療にもなりかねない。また、前希釈タイプ、治療1回の平均置換液量が40Lという世界に類をみないその条件が、果たして正解か否か、現存するヘモダイアフィルタの性能は満足するものであるか、さらには、ますます高齢化していく患者にとって有益な治療法であるかについては、いまだ結論が出ていない。 本書は、わが国の透析療法の中心に発展していくであろうオンラインHDFに焦点をあて、透析にかかわる医師のみならず、すべてのメディカルスタッフのバイブルとなる一冊である。 2017年5月土田透析アクセスクリニック院長土田健司

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