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11 移動し、時間が経過すると均一になる(図2)。また、このとき分子量が大きいほど拡散の速度は遅くなり、分子量が小さいほど速くなる。 血液浄化療法における拡散は、フィルタ内のファイバーを通して行われる(図3)。ファイバーのなかを流れる血液と外を流れる透析液が、ファイバーの穴(半透膜)を通して、高い濃度から低い濃度へ移動し、均等な濃度になろうとする。なお、ファイバーの特性によって膜の通過性は変わる。ファイバーを通過する際の抵抗が大きいか小さいかが、膜性能に反映するのである。つまり、分子量が小さければ膜抵抗も小さく、フィルタの通過は容易になり、分子量が大きければ膜抵抗も大きくなるため、通過しにくくなる。ダイアライザのしくみ図1血液入口血液出口動脈側ヘッダ部透析液出口透析液入口ハウジング静脈側ヘッダ部ファイバー(中空糸)血液透析液第章血液透析(HD)とオンラインHDFの原理1血液浄化の基本1

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