T530220
8/12
8CT撮影条件CT装置:SOMATOM® Definition As+ 64列128DAS MDCT(SIEMENS)身長:172cm体重:70kgeGFR:56.4心拍数:57~61bpm造影剤:イオメロン®350,注入速度5.0mL/sec,総投与量60mL(本注入45mL,テストインジェクション15mL)管電圧:100kV,管電流:137mAs/rot.被ばく線量: CTDI vol.5.42mGyDLP74.8mGycm Effective Dose 1.05mGy(DLP×0.014)Rotation Time:0.3sec/rot ハーフ再構成撮像方法:コンベンショナル(Step & Shoot)CAG&CT術前評価 CAGではLAD起始部にCTOを認めた.近位部断端,スタンプは不明瞭であった(図1).RCA#1,#2に有意狭窄を認めた.RCAのPL枝よりseptal channelを介した側副血行路によりLAD末梢が造影された(図2).CTO入口部の近傍からHL枝が分岐し,さらにその近位部から分岐する小さな側枝を認めたが,CAGからはCTO病変との連続性は不明であった. 術前の心臓CTチェックでは,CAGと同様にCTO入口部の断端ははっきりと判別できず,一見スタンプがないようであった.CTO病変は石灰化病変であるが,CTO近位部は比較的石灰化が軽度であった(図3). 以上の所見より,順行性アプローチからのワイヤリングが困難と考えられたため,逆行性アプローチによる治療が必要と判断された.PCIアプローチ:両側橈骨動脈(7Fr. Glidesheath Slender®)ガイディングカテーテル:左冠動脈(順行性);7Fr. LauncherTM EBU 3.5右冠動脈(逆行性);7Fr. Heartrail® AL1.5 まずは右冠動脈近位部病変の治療を行った.右冠動脈ガイドカテよりRunthrough® NSガイドワイヤーを進めた.EmergeTM3.0×15mmにて前拡張の後に,Promus PREMIERTM3.0×28mmを留置した(右冠動脈病変屈曲のためGuidezillaTM症 例66歳,男性 狭心症症状にて当院を受診された.CAGを施行したところ,左前下行枝起始部でのCTOを認め,右冠動脈近位部にも狭窄を認めた.心臓CTによる左前下行枝CTO病変の評価の後に,PCIを行った.1エントリーポイントを探る進 智康
元のページ