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アキレス腱の触診方法 アキレス腱の触診は、腱反射診察時のように仰臥位で膝を組んでもらい足関節を90°とし、アキレス腱の緊張を除いた状態で、拇指と示指・中指・環指の三本ではさみ、少し左右に揺らすようにして結合織の中にある「アキレス腱を感じ」ます(図22)。単に「足首を触る」のではなく、「アキレス腱を感じる」のです。正常では腱組織の中腹が腫れることはありませんので、アキレス腱全2図17 52歳HeFH(LDLR異常) 1:アキレス腱黄色腫;後方から観察するとアキレス腱が明らかに肥厚しているのがわかる。 2:アキレス腱黄色腫とX線像;側方から観察するとアキレス腱が後方に突出していることがわかる。 3:手背伸筋腱黄色腫;第Ⅱ~Ⅴ指の手背に著明な黄色腫が存在する。 4:膝蓋腱黄色腫;膝蓋腱が突出しているのがわかる。1342043第4章FHの身体所見

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