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図22 アキレス腱黄色腫の触診方法アキレス腱触診のコツ アキレス腱の触診が難しいと聞きます。アキレス腱周囲の結合織が豊富で、「感じる」自体が困難な症例がまれにあります。しかし、ほとんどの患者のアキレス腱触診はまったく容易で、「慣れ」に過ぎません。循環器内科医が聴診で弁膜症の診断ができるのは、心臓超音波法で「答え」を確認することを繰り返すうちに「耳が覚える」のです。同様にアキレス腱を触診し、X線で厚さを確認し「指に覚えさせる」のです。初診時、全員の心音を聴診するように、全員のアキレス腱を触診してください。ほんの数秒しかかかりません。 X線で測定するのはアキレス腱の前後径です。一方、触診で感じるのは主に横径ですが両者はよく相関します。そのうち勝手に指が「9mm」を覚えます。学問ではありません。“Donʼt think,feel.”*です。* 映画「燃えよドラゴン」の名台詞です。映画「スター・ウォーズ エピソード2」にもオマージュを込めて登場します。世代がバレますね……。Column 4体を幅広く触診するとFHに特徴的な「独特の紡錘形」や9mmに到達しないまでもFH特有の「独特な硬さ」を感じることができるようになります。045第4章FHの身体所見

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