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11急性冠症候群01acute coronary syndrome(ACS)病因、臨床所見、病理学的所見、治療の違いによる新しい分類(Universal definition of ACS)(Thygesen,K.etal.Thirduniversaldefinitionofmyocardialinfarction.Circulation.126,2012,2020-35.より改変)Type 1・自然発生の心筋梗塞・ プラーク破綻、潰瘍形成などにより血管内に血栓を生じ、心筋血流減少、心筋細胞壊死を起こしたものType 2・虚血不均衡に続発する心筋梗塞・ 冠動脈攣縮、貧血、血圧変動など、動脈硬化性冠動脈疾患以外の理由で心筋壊死が生じたものType 3・心筋逸脱酵素の測定不能な心筋梗塞による死亡・ 心筋虚血を示唆する症状や所見がみられるが、心筋逸脱酵素の上昇を認めない心臓死Type 4a・ 経皮的冠動脈インターベーション(percutaneous coronary intervention:PCI)関連心筋梗塞Type 4b・ステント血栓症関連心筋梗塞Type 5・ 冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting:CABG)関連心筋梗塞不安定狭心症の分類:Braunwaldの分類(重症度、臨床状況、治療状況を組み合わせた評価)重症度Ⅰ新規発症の重症または増悪型狭心症Ⅱ1ヵ月以内(亜急性)の安静時狭心症(48時間以内に発作がないもの)Ⅲ48時間以内の安静時狭心症臨床的状況A冠動脈障害以外の因子(貧血、発熱、頻脈など)での心筋虚血の増強B一次性(冠動脈障害)での心筋虚血C急性心筋梗塞後2週間以内の心筋虚血治療の程度1未治療もしくは最小限の狭心症治療中2慢性安定狭心症に対する治療中(経口β遮断薬、Ca拮抗薬、長時間持続硝酸薬)3亜硝酸薬静注を含む抗狭心症薬の最大限投与中(Hamm,CW.etal.Aclassificationofunstableanginarevisited.Circulation.102,2000,118-22.より改変)

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