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21Chapter 2心肥大と心拡大の意外に知られていない情報はい! これからは心エコーだけじゃなく、他の検査データの判読もできるように勉強します!では、2回目は肉柱を計測していたのですから、肉柱ではない部分を計測したら、中隔の壁厚が薄く計測されて、こちらも均等肥大ということになってしまいますよね。確かにそうですよね。再計測してみます。レポートを書いたときは16.7mmと計測していますが、肉柱部分を外して計測すると、11.5mmになります(図5-①)。あと、SAXで前壁中隔壁厚11.5mm、中隔後方壁厚12.3mm、後壁壁厚7.1mmで非対象性肥大を示します(図5-②)。そうですね。まぁ結果オーライということですね! SAXで見たときに後壁の描出が1回目に比べて明瞭になっているので、ぱっと見たイメージで不均等肥大だ! って思いますよね!? 思い込みのイメージではなく、何度も何度もエコー画像を見直して経験を積んで、見たときに何かおかしい? と、ぱっと感じ取れることが、日常検査では大切なのかもしれませんね。あと、不均等左室肥大を指摘した場合は、フローチャート(p.16)にあるように第1にHCMを疑うけど、高血圧でも非対称性中隔肥大(ASH)をきたすことがあるので、完全にHHDは除外できないことにも注意してくださいね。技師B医師技師B医師②SAX①LAX11.5mm16.7mm12.3mm11.5mm7.1mm図52回目のLAXとSAX:再計測部位と値

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