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 日齢2にSpO2は80%台に低下し、上下肢差も出現したため、NO吸入療法を10ppmで開始しました。その結果、上下肢差は消失し、SpO2も少し上がりました。心臓超音波検査:肺高血圧は若干改善傾向、容量負荷が適宜必要 その後も吸入酸素濃度(FIO2)を下げるまでには至らず、日齢3に硫酸マグネシウム、日齢4にはミルリノンの投与を開始しました。胸部エックス線:日齢4(図1-2)、日齢5(図1-3)B病院での経過この検査結果を見てどう思う?PPHNと断定してしまうには、少し疑問点があるようです。肺野も明るくて、重症MASという感じではないし、動脈管が右左シャントのみの割には、SpO2の上下肢差も目立たないしね。MASにしては、肺野が明るすぎる気がします。心臓も少し小さいような……。しかし心エコー上はPPHNで矛盾しないと思います。(確かに、先天性心疾患なども含め、再検討が必要だな……)❶ 呼吸器疾患+新生児遷延性肺高血圧症❷ 先天性心疾患❸ その他の疾患この時点で可能性が高い疾患は?4

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