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12や腹部を触診して腫瘤の有無を確かめることや、外陰部の観察、心雑音の聴取を行うことが重要です。 “異常ではない”“見た目だけの問題”で、母親が気にしていないことには触れないことも重要です。例えば、1歳健診で折れ耳を指摘したとします。それまで「この耳はこの子の個性の一つ」と気にしていなかったのに、「早く治療しないと後で大変」とか「この時点では手術しかないので、6歳くらいまで待って、局所麻酔で対応できるようになったら」と言われたら、母親は気になって仕方がないでしょう。 健診を行う方にお願いしたいことがもう一つあります。それは、母親一人ひとりの子育てを、そして、母親のがんばりを認めてほしいということです。 100組の母と子がいれば、100通りの子育てがあってよいのです。皆が一様に同じである必要はありません。一所懸命な母親の子育てを認めた上で、必要であれば少し「提案」をしてみる。そんなスタンスをぜひ忘れないでください。お母さんのがんばりを認める5レジリエンスを育てる子育て レジリエンスとは、ストレスや逆境に直面したときに適応する力を示します。このレジリエンスは、①愛着形成、②出生後早期に確立する腸内細菌叢と関連するとも言われています1)。腸内に存在する細菌叢は“第2の脳”とも言われています。microbiota-gut-brain axisはレジリエンスを調節し、ストレスへの対応に関与するのです。 母親には「赤ちゃんをいっぱい抱きしめてあげるとよいですよ」と伝えたいですね。もちろん、母乳を与えることも腸内細菌叢にプラスとなります。 「やまぐち子育て四訓の会」の緒方甫氏の「子育て四訓」を紹介します。 乳児はしっかり肌を離すな 幼児は肌を離せ 手を離すな 少年は手を離せ 目を離すな 青年は目を離せ 心を離すな

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