23第1章胎児の発育と評価…… 2子宮内(胎内)環境の胎児発育への影響の胎児発育を一点の計測のみで診断するものではなく、経時的に観察することにより評価されるべき疾患群と理解される。引用・参考文献1) 日本産科婦人科学会.“胎児発育異常”.産婦人科研修の必修知識2016-2018.東京,日本産科婦人科学会,2016,182-6.2) Shinozuka N, et al. Formulas for fetal weight estimation by ultrasound measurements based on neonatal specific gravities and volumes. Am J Obstet Gynecol. 157(5), 1987, 1140-5.3) 日本超音波医学会.超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値.超音波医学. 30(3),2003,J415-J440.4) 日本産科婦人科学会周産期委員会.委員会提案:超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値.日本産科婦人科学会雑誌.57(1),2005,92-117.5) 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会編.“CQ307-1 胎児発育不全(FGR)のスクリーニングは?”.産婦人科診療ガイドライン 産科編2017.東京,日本産科婦人科学会,2017,177-81.6) 板橋家頭夫ほか;日本小児科学会新生児委員会.日本小児科学会新生児委員会報告:新しい在胎期間別出生時体格標準値の導入について.日本小児科学会雑誌.114(8),2010,1271-93.藤森敬也、経塚 標、安田 俊子宮内(胎内)環境の胎児発育への影響2 一般に、出生児の体重への影響は、40%が遺伝的要因で残りの60%が環境的要因といわれている。母体環境や子宮内環境が良好であれば胎児成長は順調であり、胎児well-beingも良好であるといえる。逆にいえば、胎児well-beingの最も基本的な評価法は胎児発育の評価であるといえる。図1-4胎児体重の妊娠週数に対する回帰曲線[日本超音波医学会.超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値.超音波医学.30(3),2003,J415-40より改変転載]182022242628303234363840424,5004,0003,5003,0002,5002,0001,5001,0005000妊娠週数Mean+2SDMean-2SDMean+1.5SDMean-1.5SDMean(週)(g)
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