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|止血鉗子|止血鉗子にはコッヘル鉗子,ペアン鉗子,リスター鉗子,ケリー鉗子,モスキート鉗子などがある.コッヘル鉗子は先端に鉤をもっており,無鉤のものをペアン鉗子と呼ぶ.リスター鉗子は把持部全体が軽度に彎曲しており,溝が縦に刻まれたものと横に刻まれたものがある.ケリー鉗子は把持部の先端近くで彎曲する細身の止血鉗子である.しかし,リスター鉗子とケリー鉗子の違いは明確ではなく,施設または製作会社によって呼称が違っている.ケリー鉗子Aケリー鉗子Aケリー鉗子Bケリー鉗子Bケリー鉗子Cケリー鉗子C図1-2止血鉗子ケリー鉗子は製作会社により先の太さに違いがある.ケリー鉗子AとBは共にMIZUHOから出されているものである.ケリー鉗子Aは止血鉗子と呼ばれ,ケリー鉗子Bは剝離鉗子と呼ばれている.その違いは先端の太さであり,ケリー鉗子A(止血鉗子)は先端が太く,筆者は尿管トンネルを作成する時に愛用している.ケリー鉗子B(剝離鉗子)の先端は,ケリー鉗子Aより細くケリー鉗子Cよりは太い.先端が細い鉗子は,尿管トンネルを形成する際に用いると出血させやすいように思う. ケリー鉗子ケリー鉗子は,アメリカ・バルチモアにあるJohns Hopkins Hospitalの産婦人科医Howard Kelly(1858〜1943)が考案したものである.彼は婦人科疾患に対するたくさんの手術術式を発表している.また,手術の際に尿管を鑷子でつつくと,くねるような動きをみせるのをKelly’s signと呼び,尿管の鑑別方法として報告している.10

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