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 2020年1月末に新型コロナウイルス感染症がわが国に入ってきて以降、急速に感染者が増加しました。4月には緊急事態宣言が発動され、学校や企業活動が一時停止する事態に陥りました。このような中、産婦人科医はウイルス感染対策の知識は乏しかったわけですが、産婦人科診療を継続するために、試行錯誤で感染対策を積み上げながら、日々の診療を行ってきました。また、その努力によって産婦人科診療の中でクラスターが発生したという報告は今のところありません。7月に入り再度感染者数が急速に増加し、感染拡大の第二波となっており、どこまで感染拡大がすすむか見えない状況で、妊産婦の感染者の増加も懸念されています。 このような状況下で、各医療機関において改めて新型コロナウイルス感染症に対する感染対策を見直して、備えを固めて取り組むことが重要になってきています。本書はこれまでに積み上げた感染対策を1冊の本に整理したものであり、感染対策を再確認するためにご活用いただきたいと考えております。本書をご活用いただくことで、各医療機関でこの不安な状況を克服し、現状の産婦人科医療が継続していけることを祈念しております。 2020年8月関沢 明彦刊行にあたって4

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