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改訂2版「超」入門脳血管内治療211章脳血管内治療の基本手技 ― 穿刺および止血とカテーテルの操作法よろしくお願いします.僕は助手として見たことがあるだけで,術者の経験はゼロです.1からしっかりと勉強します.では,まずシース挿入から始めよう(図1).先生,さすがにシースは診断カテーテルでも使うので,できます! ダメ,ダメ,B先生.診断カテーテルと血管内治療では,シース挿入から違う.まず,血管内治療ではシース挿入後に全身ヘパリン化をするので,できるだけsingle punctureで後壁を貫かないように心掛ける.ヘパリン化すると,後壁から出血をきたすことがあるので要注意だ.もう1つは,血管内治療ではシースサイズが大きいので,必ず大腿動脈に挿入する.浅大腿動脈に大径シースを留置すると,血管径が小さいため,止血デバイスを用いると血管狭窄を起こす可能性がある.浅大腿動脈穿刺とならないためにはどうしますか?まず,患者の前上腸骨棘と恥骨結合を確認,両者を結ぶ鼠径靱帯を確認する.この鼠径靱帯の走行は,患者の大腿部つけねの皺と必ずしも一致しない.穿刺部は必ずこの鼠径靱帯の下でなければならない.なるほど,太った患者さんの足の皺にはだまされることありますね.よく鼠径靱帯を触れることが大事ですね.次に,血管の穿刺点の目印として,透視下で骨頭中央ラインを目標とする(図2).皮膚の穿B医師I先生B医師I先生シース挿入の注意点A医師I先生A医師I先生図2大腿骨頭中間線が透視上のよい目印となる.DFA:深大腿動脈,SFA:浅大腿動脈図3 高位穿刺による合併症の例A:後腹膜出血.B:腹壁出血.AB高位穿刺の場合腹壁出血後腹膜出血DFASFA理想的な穿刺部位大腿動脈低位穿刺の場合ガイドワイヤーがDFAにしか行かないSFAシース留置→閉塞リスク
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