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22改訂2版「超」入門脳血管内治療刺点ではなく血管の穿刺点であることに注意する.皮膚の穿刺点を骨頭中央にすると,高位穿刺となり腹壁筋肉を損傷する(図3).でも,大腿動脈の分岐点は個人差があるので,実際にシースを挿入するまでわからないこともありますよね?そのとおり! だから,まず4Frシースを留置して大腿動脈撮影後に,ロングシースに交換する(図4).もし,浅大腿動脈穿刺となっていたらどうしますか?動脈硬化などがなければそのままシース留置することもあるが,血管径が細すぎる場合は,対側大腿動脈を穿刺し直す(図5).もちろん,すでに一側に4Frシースが入っているので,対側大腿動脈を撮影してから穿刺可能だ.ワーファリンを内服している場合やtPA静注後の穿刺はどうしますか?小児用のマイクロパンクチャーキットを使用するとよい.ガイドワイヤーが0.025inchと細径で穿刺針も細いので安心だ.腸骨動脈が蛇行している場合はどうしますか?ガイドワイヤー挿入で屈曲が伸ばせる場合は,そのままロングシースを留置すればよい.ガイドワイヤーで屈曲が伸びない場合は,ロングシースは屈曲部手前で留置して,先にガイディングカテーテルを大動脈内まで進めて屈曲を伸ばしてから,ロングシースを進める(図6).B医師I先生A医師I先生A医師I先生A医師I先生図4A:まず4Frショートシースを留置.B:右斜位(左穿刺の場合は左斜位)で穿刺位置を確認.C:ロングシースに交換.ABC4Frシース挿入右斜位撮影ロングシース交換血管壁の穿刺点は,斜位撮影で観察する.Tips

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