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III推薦のことば異次元の術中モニタリング● ● ● 名古屋大学出身の私は,2009年1月に福島県立医科大学に着任しました.当時,名古屋大学でも術中モニタリングを行っていましたが,福島県立医科大学の術中モニタリングは異次元でした.モニタリングの精度が違う.アラームの重みが違う. 福島県立医科大学では,児玉南海雄前教授のご指導のもと,各種誘発電位モニタリング,脳・脊髄神経モニタリング,あらゆる神経路のモニタリングなどの開発と普及に力を尽くし,手術の安全性を追求してきました.佐々木達也先生と鈴木恭一先生はその中心として活躍された先生です.お二人は,児玉先生の厳しい指導にもくじけず,どこの施設でも実施でき信頼性が高い術中モニタリングの方法を確立され,全国に広げられました. 術中モニタリングで大事なことは,高い精度のモニタリングを正しく判断し,適切なときに適切なアラームを出して術者の手を止めることができることです.福島県立医科大学で長く活躍された板倉毅主任医療技師(現・関西医科大学整形外科)の声は,手術を進めて良いか止めるべきかを教えてくれる,術者にとって頼りになるナビゲーターでした.本書には,板倉先生が判断してアラームを出す真髄が詰まっています. 初心者でもわかりやすいと評判であった初版本に改訂と新規項目を加えた本書は,術中モニタリングを行う皆様に常に手元に置いて参考にしていただきたい一冊です. 2019年4月福島県立医科大学脳神経外科主任教授 齋藤 清

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