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総論 : 頭蓋内動脈ステントの特徴1章頭蓋内動脈ステントのすべて 5& pull)を駆使して行う必要があるため,laser cutタイプのステントよりも難易度が高く経験を要する.血管のセンターコースをキープするようにしてステントを展開しなければ展開不十分となり,血管壁への良好な密着を得られない.またステント展開時の押し具合によりセルの大きさが変わり,porosity(多孔性)が変化する.さらにbraidedタイプのステントはshorteningを起こしやすいため,長さの選択にも注意が必要である.コイル塞栓術支援用ステントのLVIS(LVIS Jr.)(MicroVention / Terumo)やFlow Diverterがbraidedタイプのステントである.2.セルデザイン Open-cellタイプとclosed-cellタイプに大別される.図3にそれぞれのシェーマを,表2にそれぞれの特徴を示す.A)Closed-cellタイプ Closed-cellタイプ(図3A)のセルデザインはEnterprise VRD 2(Codman & Shurtle / Johnson & Johnson)やLVIS,すべてのFlow Diverterで採用されている.セルセグメントが連続しているためステントは連続性を保ちながら展開される.血管にしっかり密着した場合はステント全体で血管を強くサポートするためscaolding効果が強く,さらに血管の走行変化(直線化)をきたしやすい.しかし屈曲部分では血図3Closed-cellタイプとopen-cellタイプの違いA:Closed-cellタイプB:Open-cellタイプC:Open-cellタイプの展開の仕方セグメント連結部分セグメントごとに展開される

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