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中で何がどのように処理されているのかを知ることが必須であるとともに,流体力学の基本的な知識,流れの計測方法,流体構造連成などに関する知識も必要となる.このため,本書では,これらのテーマについても複数の章を割いて平易に解説を加え,読者の理解を助けるように配慮した. 本書を通読していただければ,脳血管疾患にCFDがどのように利用され,臨床現場にどのように展開されようとしているのかを容易かつ実感を伴って理解できるであろう.医学・理工学を問わず,わが国の医療に携わる人々がCFDをより深く理解し,医療現場のツールとしてCFDを活用していただける日が近い将来訪れることを期待している.最後に,本書の出版に際しては,多くの専門家の方々に執筆を依頼させていただき,皆様からご快諾いただいた.ここに,心よりの感謝の意を表して,本書出版の辞としたい. 東京理科大学副学長・工学部機械工学科教授 山本 誠v
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