402380620
16/20

18全身けいれん時には患者の口に…… てんかんへの数ある誤解の中で、おそらく最も有名なのは「全身けいれんでは舌を咬かまないよう、口に何かを挟むべき」という迷信です。テレビドラマ、映画、そして漫画などでは、登場人物が全身けいれんを起こすと、周囲の人たちが慌てて口に何かを挟む様子を数多く目にします。このような誤解は、一般の人たちがもつのであればやむを得ないとして、医師を含む多くの医療者が信じて疑わないという現状は悲しいことです。事例1:総合病院・救急診察室にて 知人の精神科医A先生が、2人の子どもの子育てが一段落したので、久しぶりに社会復帰された時の話です。 新しい勤務先は都市部の有名な総合病院です。精神科はありますが、脳神経外科や脳神経内科はありません。それまで精神科では定年退職後に嘱託で勤務していたP先生がいて、てんかん関連疾患も診察していたそうです。P先生が退職され、後任としてA先生が新たに常勤職に就いたのでした。第1話全身けいれん時の対処法―救急カートには割り箸を?てんかん診療のよくある誤解と困りごと第章1全身けいれん 救急 当直 咬舌 啓発活動Keep calm, it's just a seizure.キーワード・・

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る