その場で「ぜひオンライン診療を全国のてんかん患者さんに届けましょう」というお言葉をいただき、その後、さまざまな病院でのオンライン診療導入のモデルケースとなりました。 このような不思議なご縁で、医学分野では異例の12,000部を超えるベストセラーとなっている『ねころんで読めるてんかん診療』（通称ねこてん）の続編の推薦文という大役を、私のような若造（36歳）が務めることになったのです。 前作を読まれた方はご存じかと思いますが、「てんかん」という専門性が高いと言われる疾患について、細かい医療用語がわからなくとも患者さんや非医療従事者の方々が読んでもおもしろいと感じるくらいに、平易な言葉で書き下ろされています。話題としては暗くなってしまいがちな「てんかん」という疾患ですが、この『もっとねこてん』を読み終えると、ふっと肩の力を抜いて自然体で向き合えるようになっているはずです。また、てんかんという疾患を誰よりも深く知る一方、「わからない」ことにも素直に接する中里先生の謙虚な人柄と、何よりも患者さんに対するあふれる愛にも接することとなるでしょう。 本書が多くの医師や医療従事者にとって有益となることはもちろん、てんかんに悩む患者さんやそのご家族、そして「てんかん」という言葉に何となく偏見をもってしまう一般の方々の手に届き、「自然体のてんかん」に対する理解が広がるきっかけになってほしいと、心より願っています。豊田 剛一郎株式会社メドレー 代表取締役医師東北大学 特任教授（客員）
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