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13Heart Center Brandenburg ドイツ1ながら、今は縁遠くなっていますが、学位論文となったマウスの実験に明け暮れた日々は懐かしい思い出です。基礎研究においては、病理学教室・岡田保典教授(現・順天堂大学医学部教授)にたいへんお世話になりました。病態を深く考えるという意味で、基礎研究を通して得た経験は臨床にも大いに役立っています。 大学院卒業後は、伊勢原協同病院で高木俊介先生(現・平塚市民病院部長)に循環器内科の臨床についてご指導いただきました。そして、2011年からは心臓血管研究所付属病院で、矢嶋純二院長、及川裕二部長の下、3年間じっくりと心臓カテーテルの手技について学ぶことができました。循環器内科医としては、心臓カテーテルの勉強を本格的に始めたのは比較的遅くなってしまいましたが、高い技術と豊富な経験をもつ先生方の下でたくさんの症例を経験することができ、とても充実した研修だったと思います。 また、この3年の間に、山下武志所長や鈴木信也先生にご指導いただき、病院のデータベースからおもにPCI施行患者さんや心不全患者さんのデータを用いて、たくさんの臨床研究に携わる機会に恵まれました。この経験も現在の仕事に大いに役立っていると感じています。 2014年3月に同病院を退職し、4月からは日本学術振興会海外特別研究員として、ドイツのブランデンブルク心臓病センターに留学しました。2014年8月にはドイツ医師資格を取得し、2016年春からは、ブランデンブルク心臓病センター・ブランデンブルク医科大学の常勤スタッフとして勤務しています。写真1 ブランデンブルク心臓病センターの外観

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