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4なぜ、いまヨーロッパ留学か? キャリアプランの一つとして、一度は留学を考えたことのある方は多いと思います。ただ、実際に留学を実行に移すとなると、さまざまな不安が頭をもたげてくるもの。一歩踏み出すことに、躊躇してしまう気持ちは、多くの方に共通するものだと思います。 文部科学省の発表によれば、留学生全体でみると、日本から海外への留学者数は2004年をピークに35%近くも減少し、若者の「内向き志向」や「留学離れ」は顕著です。その一方で着実に増えているのが、ヨーロッパへの医学留学です。以前は、医学での留学先といえば、研究留学も臨床留学も米国に集中していましたが、最近は留学先がヨーロッパにシフトしつつあります。 なぜ、いま欧州留学に関心が集まっているのでしょうか? 一つには、欧州のほうが米国と比較して、最先端の手技・医療機器が、実臨床で使用されるタイミングが早いという点があります。例えば、私が専門としている循環器内科領域では、これまで狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患に対して行われていたカテーテル治療が大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの構造的心疾患(Structural Heart Disease)にも応用され、Structural Heart Disease interventionとして大いに注目を集めています。Structural Heart Disease interventionにおい

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