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6 もちろん、ヨーロッパ留学にはデメリットもあります。何より、情報が非常に限られています。米国留学に関しては、研究留学も臨床留学も、書籍やブログなどで多くの情報を得られますが、ヨーロッパ留学は、まず留学に必要な情報を得ること自体に大きなハードルがあります。さらに情報の少なさと相まって、近年のテロや難民問題などのニュースを目にして、治安面においてヨーロッパ留学に不安をもつ方も少なくないと思います。 本書では、ドイツ・イギリス・フランス・イタリア・オランダ・スイス・ベルギーの7カ国に留学した医師たちの経験を共有することで、ヨーロッパ留学の魅力と素顔を皆さまにお伝えし、「なぜ、いまヨーロッパ留学か?」の答えに迫りたいと思っています。また、留学への不安を解消する一助として、第8章では多くの留学生が一度は申請する奨学金取得のノウハウについて詳しく説明しています。 自分のキャリアに留学が必要なのか悩んでいる方には、各執筆者が考える留学の位置づけが参考になるかと思います。写真がふんだんに使用された体験談は、留学のイメージを膨らませるのに役立つのではないでしょうか。本書では、これから留学を計画されている方にとって必要な情報を仕事・生活の両面で網羅するように心がけました。執筆をお願いした先生方は現在留学中、もしくは最近まで留学していた先生方ばかりですので、制度面でも現時点での最新情報を記載していますし、留学生活に向けて具体的にどのような準備が必要かといった内容もとても参考になると思います。執筆者の先生方には、「留学前にこれが知りたかった!」と思ったことを書いていただくようにお願いしましたので、「痒
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