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11今なぜ、MRか?第1章性1,893人に対して行ったカラードップラー心エコー検査では,軽度以上のMRを男性で19.0%に,女性では19.1%に認めました.そして,図2,3のように,この研究でも年齢の上昇とともにMRの有病率は上昇し,年齢がMR有病率上昇の独立した予測因子であることが示されています2). 日本を筆頭に先進国で高齢化がより一層進むなかで,MRは「いま,地球上で最も多い心臓病」といえるかもしれません.地球上で最も多い心臓病 ―犬にも多いMR―MRの有病率について述べてきましたが,MRは犬においても最も頻度の高い心臓病のようです.その点でもMRはまさに「地球上で最も多い心臓病」なのかもしれません.そして,驚いたことに重症MRでは犬に対しても僧帽弁外科手術(主に弁形成術)が行われ,高い成功率を収めているようです.(http://vetsheart.com/index.php?%E6%89%8B%E8%A1%93)ColumnShort図2 一般人口におけるMRの有病率(男性)(文献2より)図3 一般人口におけるMRの有病率(女性)(文献2より)年齢26-3940-4950-5960-6970-83None (%)14.413.311.312.79.0Trace (%)76.772.974.660.351.7Mild (%)8.913.512.524.628.1≧Moderate (%)0.00.31.62.411.2年齢26-3940-4950-5960-6970-83None (%)14.08.69.07.25.6Trace (%)76.375.074.066.570.8Mild (%)9.715.516.024.023.6≧Moderate (%)0.00.91.02.30.0

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