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手・手指の骨折第1章槌指01図3 図2の症例の術後経過A・B:術直後,C・D:術後5週抜釘,E・F:術後120日(伸展0°,屈曲90°).ABCDEF15べ屈筋が強いため,伸展ラグが残ることが多い.2)骨片が小さい場合 症例供覧:43歳,女性,ママさんバレーで受傷.伸展ラグ20°.受傷後2日目に手術を行った(図4). 指屈曲位で骨片を掌側へ移動させた(図4B,D)後,中節骨頭背側から伸展ブロックピンを刺入した(図4E).続いて末節骨を整復し,DIP関節を1.2 mm Kirschner鋼線で固定した(図4F). 術後経過を図5に示す.後療法は骨片が大きい場合に準ずる.3)合併症①感染:感染を生じると鋼線の早期抜去を余儀なくされる.コンプライアンスのよくない患者,汗を多量にかく代謝の良好な若年者は,鋼線の先端を皮下に埋没することも考慮する.②伸展ラグの残存:鋼線抜去後もスプリントを装着させる.AB図4 43歳,女性,骨性マレットの新鮮例(骨片が小さい場合)A・B :術前単純X線所見.C:他動伸展しても骨折部のギャップが埋まらない,D:他動屈曲で骨片を掌側移動させておく,E:伸展ブロックピンを挿入し末節骨を伸展させ関節面を整復,F:DIP関節を固定CDEF

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