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3 近年の内視鏡手術の進歩やリバース型人工肩関節置換術の導入など種々の新たな手術法の変遷や進化,より的確な適応と手術術式を若い先生たちにマスターしてもらう一助にと2016年に『人工肩関節置換術−基礎と実際−』,2017年に『肩関節再建術−腱板断裂,肩関節不安定症の治療戦略−』,また2018年に『肩の外傷−骨接合術&人工肩関節置換術−』を刊行してきました.多くの先生に参照してもらい,またたくさんのご意見をいただきました.そのなかで,肩関節は深部の関節で軟部組織に囲まれ,手術やリハビリテーションに精通していないと機能回復が悪いばかりではなく,術中の問題,術後の合併症をきたすことが多く,いかに合併症を予防するかについての細かなテクニックを記載したテキストの要望がありました.また,残念ながら再手術になることも稀ではないため,再手術の方法も詳述されている教科書が見てみたいとの声がありました. 本書では内視鏡手術,観血的骨接合術,人工肩関節置換術などの手術中に問題を起こさないためのテクニック,また起こした場合のリカバリー方法,さらに術後の合併症の予防対策と再手術の際の注意点など最新のトピックスを一目瞭然に理解していただけるよう2016年からの本シリーズ同様,写真や図を多用し,できるだけ解説を簡潔にするよう心がけました.また誌面だけでは伝わりにくい手術手技の詳細については動画で実際の手術を感じていただけるようWeb動画で閲覧してもらえるようお願いしました. さらに手術が上手に行われても,リハビリテーションを含めた後療法が的確に行われなければ良好な成績が得られないため,種々の手術後のリハビリテーションについても多くの写真,図,スケジュール表を用いて詳述しました. この本が若い先生方の臨床に少しでも役立ち,的確な手術の適応と手技,リハビリテーションを含めた後療法により一人でも多くの患者さんが合併症なく再手術を必要としなくなることを祈念するとともに,残念ながら再手術となった際にはより良い結果が得られることを切望しています.末永直樹整形外科北新病院上肢人工関節・内視鏡センターセンター長序 文

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