18は,断裂片が大腿骨外側顆の前方に陥入することがある(図12).また円板状半月板は,その多くが外側半月板に発生し,完全型の円板状半月板では脛骨軟骨面は半月板に覆われて鏡視できない(図13).おわりに 関節鏡視下手術はその手技に熟練するとともに,基本となる知識を十分に獲得しておくことが重要である.引用・参考文献1)福林徹ほか.“V.各部位の関節鏡診断および鏡視下手術.A.膝関節”.整形外科鏡視下手術.守屋秀繁監修.東京,診断と治療社,1999,21-148.加齢に伴う関節軟骨変性P:膝蓋骨軟骨面,F:大腿骨軟骨面膝蓋骨関節軟骨表面に不整化を認める.図8PF内側半月板損傷F:大腿骨軟骨面,T:脛骨軟骨面,MM:内側半月板関節表面に達している損傷では,関節鏡で損傷部が確認できる.図9MMFT陳旧性関節軟骨損傷F:大腿骨軟骨面,T:脛骨軟骨面,MM:内側半月板軟骨表面の不整化と軟骨欠損による骨面の露出を認める.図7MMFT正常外側半月板F:大腿骨外側顆,T:脛骨外側顆,LM:外側半月板内側半月板より厚さも厚く幅も広い.図11LMFT外側半月板バケツ柄断裂F:大腿骨軟骨面,T:脛骨軟骨面,LM:外側半月板,ACL:前十字靱帯断裂片が大腿骨外側顆の前方に陥入することがある.図12LMACLFT外側円板状半月板F:大腿骨軟骨面,LM:外側半月板,ACL:前十字靱帯完全型の円板状半月板では脛骨関節面は半月板に覆われて鏡視できない.図13ACLFLM内側半月板バケツ柄断裂F:大腿骨内側顆,T:脛骨内側顆,MM:内側半月板プローブを用いて内側半月板を引っ張ってみることにより,初めて確認されることもある.図10MMFT
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