1724.後外側ポータル(posterolateral portal,PLP) 大転子頂部1cmで2cm後方から挿入する.関節内の出血が多く関節内の視界が妨げられる際,針や外套管を挿入して排液すると視野が確保される.後方鏡視の際にも用いられる.5.遠位前外側補助ポータル(distal anterolateral accessory portal,DALA) ALPに平行で遠位に作製する.関節唇縫合の際にMAPからAIISを越えてより外側にアンカーを挿入しようとするとドリルガイドが滑ってしまうことがある.このような場合に使用する.透視でswitching rodなどを用いて方向を確認して作製する(図6).DALA(右側症例)この症例は関節唇損傷の範囲が広く,AIISよりもさらに外側にアンカーを打つ必要があった.A:switching rodでドリルガイドを入れる方向を確認する(ALPから図3①と平行に引いた線とrodの交点がDALAになる).B:作製したDALAからドリルガイドを入れ,挿入角度と位置を確認している.C:鏡視はMAPから行い,DALAからアンカーを打った後ALPから糸をいったん取り出している.縫合はALPから行う.この際,先に打ち込んだアンカーの糸はMAPから取り出して縫合の邪魔にならないようよけておく.図6ABCMAPALPDALA図3,4と同一症例 cam病変のosteochodroplastyいずれも鏡視はMAP,working portalはALP.A:骨頭前方のcam病変の操作.股関節屈曲30°程度.High speed burrを用いてcamをトリミングしている.上が頭側で,下が末梢側.B:骨頭外側のcam病変の操作.同じ条件でカメラの光軸を左側に回転させている.股関節を軽度牽引し伸展0°+内旋すると骨頭外側の病変が露出される.画面右が頭側で,左側が末梢側となる.C:股関節を屈曲45°として前内側のcamを露出.この症例ではcamが大きいため鏡視をALP,working portalをMAPに入れ替えた.左が末梢で右が頭側となる.D:全トリミング終了後.図5BACD
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