402500020
13/14

11第1章準備・トレーニング・教育⑤ 新たにロボット支援下手術を導入する際には必ず適切な指導者のもとに行うこと(注3)。注 1:登録申請にあたり、手術実施チーム内に日本産科婦人科内視鏡技術認定医(または日本内視鏡外科学会技術認定医)が含まれていること。さらに悪性腫瘍手術を行うにあたっては、手術実施チーム内に日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医が含まれていること。但し、いずれも自施設の常勤医に限る。注 2:ロボット支援下手術を実施する施設は本学会の婦人科腫瘍登録を実施していることが望ましい。注 3:「指導者」は原則として、日本婦人科ロボット手術学会が日本産科婦人科内視鏡学会および日本婦人科腫瘍学会と共同認定するプロクター(学会HPで公表)を推奨する。NCD:一般社団法人National Clinical Database2術者基準 改訂された指針では、「術者は以下を遵守してロボット支援下手術を行う」とされている。① 既定のトレーニングコースを受講し、個人名で使用許可証を取得(必須)した後に、実機あるいはシミュレーターで十分なトレーニングを実施し、手術ロボット特有の操作方法に習熟していること。② ロボット支援下手術の見学、またはビデオ動画等により、術式を十分に理解・把握していること。③ 厚生労働省の定めるロボット支援下手術(内視鏡手術用支援機器を用いる場合)にかかわる特掲診療料の定める経験症例数を有すること。3高難度新規医療技術の導入にあたっての基本的な考え方3) 日本医学会では、2016年11月10日に「高難度新規医療技術の導入にあたっての基本的な考え方」を取りまとめ、日本産科婦人科学会では、産婦人科の高難度新規医療技術として以下の6つを挙げている。婦人科腫瘍領域では、①広汎子宮頸部摘出術、②腹腔鏡下悪性腫瘍手術(頸癌)、③腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術、④ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術で、周産期領域では、①無心体双胎に対するラジオ波凝固術、②Ex-utero Intrapartum Treatment(EXIT)である。 筆者施設では、上記とは別に高難度新規医療技術評価検討部会の監修のもと、独自のガイドラインを用いて開始した(別表参照)。Ⅲ初回症例にあたって1婦人科ロボット手術の適応と術式 子宮体癌・子宮筋腫の良性疾患に対する「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに対して内視鏡手術用支援機器を用いる場合)」、および「腹腔鏡下腟式子宮全摘術(内視鏡手術用支援

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る