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お越しいただけませんか？ 取材をする前に、あなたには視覚障害者のことを理解することが必要です。そうでなければ、彼女たちのブラインドメイクを見ていただくわけにはいきませんし、せっかく自分でお化粧ができるようになって『きれいになって頑張ろう！』と笑顔になっている彼女たちを傷つけてしまうことになります。取材は無理ですので！」と厳しく言って電話を切ろうとしました。　そうすると、「すみません。勉強不足でした……」と、ここは素直に勉強不足であることを認めました。しかし、次に出てくる言葉は、「でも、取材したいんです！」「私の番組が二週間後に放送されると決まっているんです。そこで、ブラインドメイクを取材して放送したいんです！」と、今の私の言葉をまったく無視した、そして飛躍した、しかも私への配慮もなく自己の達成意欲のみを口にする女性ディレクターの言葉に呆然としました。「これがメディアか……」と、失礼ながらウンザリした気分になりました。　その後も諦めずに電話とＳＮＳが頻繁に来たため一度電話に出ました。すると、質問攻めに合い、なかなか電話を切らせてくれません。相変わらず何一つ理解してもらえないディレクターに、最後は悲しくなって、視覚障害者理解が足りないことについて、さまざまなケースを挙げて説明しました。同時に内心では「どうすれば今回のテレビ取材を断れる20