10腎細胞がん北海道大学大学院医学研究院 腎泌尿器外科学教室 山田修平同 助教 大澤崇宏北海道大学病院 泌尿器科 副看護師長 栗原尚美同 看護師 志賀 桜 腎細胞がん治療の基本は、外科的切除です。これは、抗がん薬や放射線による治療効果が限定的であることが理由ですが、遠隔転移例や切除不能例などの進行性腎細胞がんに対しては、薬物治療が中心となります。以前はインターフェロンα(IFN-α)を代表とするサイトカイン療法が中心でしたが、近年は血管新生阻害薬(VEGFR-TKI)、mammallian target of rapamycin(mTOR)阻害薬などの分子標的治療薬や、programmed cell death 1(PD-1)経路阻害薬、cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4(CTLA-4)阻害薬などの免疫チェックポイント阻害薬による治療が推奨されています疾患の解説 Drag treatment in Urology1表1 腎細胞がんの治療薬サイトカイン療法インターロイキン-2(イムネースⓇ)インターフェロンα(スミフェロンⓇ)血管新生阻害薬(VEGFR-TKI)ソラフェニブ(ネクサバールⓇ)スニチニブ(スーテントⓇ)パゾパニブ(ヴォトリエントⓇ)アキシチニブ(インライタⓇ)mTOR阻害薬エベロリムス(アフィニトールⓇ)テムシロリムス(トーリセルⓇ)PD-1阻害薬ニボルマブ(オプジーボⓇ)ペムブロリズマブ(キイトルーダⓇ)PD-L1阻害薬アベルマブ(バベンチオⓇ)CTLA-4阻害薬イピリムマブ(ヤーボイⓇ)
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