16 1章 データの種類 データの種類 さて、データとは何かを確認しましたが、データは一種類ではなく、いくつかの種類に分けられることを覚えておきましょう。 例えば表1は、婦人科領域の手術を受けた30症例に関する身長や体重などのデータを集計して示したものです。このような表は研究報告でよく見ますよね?表1 婦人科領域の手術を受けた30症例の特徴(平均(標準偏差)あるいは人数(%))年齢(歳)56(8)身長(cm)156(7)体重(kg)57(10)認知症症状あり(人)3(10%)ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類 Ⅰ12(40%) Ⅱ10(33%) Ⅲ8(27%) Ⅳ0(0%)喫煙数(/日) 0本24(80%) 1〜4本1(3%) 5〜9本2(7%) 10本以上3(10%) これらの結果はすべて数字で示されているので、どれも同じように見えますが、じつはいくつかの違う種類のデータを集計した結果が示されています。データとは、各項目に関して複数の対象者から得た値や情報をまとめたもの、と覚えよう!
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