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統計は便利な道具ですっ! 「統計は難解でよくわからない」と思っていませんか? また、「統計法は山ほどあるので、いったいどの統計法を使えばよいのかがよくわからない」という話を聞いたこともあるかもしれません。もしどのようなデータに対しても一種類の統計法で結果が得られるのであれば、誰も苦労しませんよね? でも現実には、英語の名前や、舌を噛みそうなぐらい長い漢字が並んだ統計法が数多く存在しています。そのため、それらの統計法の名前を覚えるだけでも大変です。そして、適切な統計法は研究の種類、得られたデータの種類、調査回数、そして比較するグループ数などを考慮して選択する必要があります。 ここまで読んだだけで、「やっぱりむずかしそうで、ムリかも!?」と思ったかもしれません。しかし、じつはそんなにむずかしいことではないんです!なぜなら統計は便利な道具で、それらの道具から適切なものを選べばよいだけだからです。 例えば自分で家のプチリフォームをするために必要な道具を、ホームセンターに買いに行ったとしましょう。そこには、あらゆる道具が揃えられています。そして、例えばねじ一本に関しても、店にはあらゆる素材のものがあり、種類もすり割りねじから十字穴ねじ、六角穴ねじなど、たくさん存在しています。ではなぜこれほど多数の道具が揃えられているか、というと、それぞれの道具には特徴があり、それぞれの用途に合わせて使い分ける必要があるからです。 当然ながら、なんとなく買いに行くと、これらの無数にある道具から、何を選んだらよいかわからないかもしれません。しかし、ちょっと調べてみれば、“すり割りねじ”はいわゆるマイナスねじだから、マイナスドライバーがあればよいことがわかります。また店員さんに、例えばコンクリートの壁に木の棚

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