403010220
12/16

30 自信の男女差に関する研究は数多くある。2015年に2人のアメリカ人女性ジャーナリストによって、現在までにどのぐらい自信が科学的に研究されているかを多面的に記述した著書がある 1)。この著書の中では、さまざまな視点から自信に関するジェンダー・ギャップについて記述されている。遺伝子的、社会的、教育的解釈により、どうやら女性のほうが男性に比べて自信を持ちにくいということがわかっているようだ。 ではその逆で、男性は自信過剰なのだろうか? アメリカのコロンビア大学の研究では、平均的な男性は、自分のパフォーマンスを実際よりも約30%高く評価するという結果だった 2, 3)。同大学では、この現象を表す専門用語を造ったようで、Honest Overconfidence(オネスト オーバーコンフィデンス):「正直な自信過剰」というらしい。 医師は、一般的に他の職業よりも自意識が高い。これは、学業で高い成績を修めてきたことや専門的知識と技術向上を日々築き上げているという自負があるからだと思われる。そして男性医師は、「I am No.1」、つまり「俺が一番」という態度が全面に出ている人がほとんどではないだろうか。一般的な男性よりも、もしかすると自信過剰な傾向がさらに強い可能性がある。 上記の研究は、一例にすぎない。自信に関する男女差の研究は数多くある 1~5)。 経済学でも面白い研究がある。投資行動の男女差に関するものだ。アメI am No.1女性は男性より自信が持てない

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る