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3デジタルヘルストレンド2021はじめに 日本は,高齢化,現役世代の減少,社会保障費の増大などの課題を抱えています.2030年に向けて,マンパワーの確保や業務負担の見直し,生産性の向上とともに,テクノロジーの最大活用が求められています.また今,社会では「第4次産業革命」が進んでいます.人工知能(AI)やIoT(Internet of Things)などのテクノロジーにより,産業構造だけでなく,生活や人とのかかわり方まで含めて根本的に変わる大改革とされており,社会は歴史的な転換点を迎えています. この第4次産業革命に関連したテクノロジーが医療現場でも活用されるようになる医療DXの時代の日本の医療を「医療4.0」と呼び,この「医療4.0」時代に向けて,多くの企業が医療の未来を築くべく,オンライン診療やDTxなど精力的な取り組みを行っています. そのような中で,2020年(令和2年:R2)は新型コロナウイルス感染拡大により,社会の劇的な変化を迎えました.感染予防の観点から社会的に「リモートワーク&リモートライフ」といったR2(Remote work/Remote life)を経験し,デジタルテクノロジーを活用した日本のニューノーマルへの変化の先取りをした年だったのではないでしょうか. このような「ウィズ/アフターコロナ時代の医療ニューノーマル」を想像し,多くの人や企業が「デジタルヘルス」の取り組みを知ったり,自らも取り組み始めたりすることを願って作ったのが本書です. 本書がきっかけとなり,デジタルヘルスの取り組みを多くの人に知ってもらうことで,医療・ヘルスケアの未来に少しでも貢献できればうれしく思っています.2021年1月加藤浩晃

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