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121 ─ 患者側の条件保険診療では、在宅医療の対象になるのは、①自分ひとりでは通院が困難 ②診療に出向く場所が、診療をする医療機関から16km以内 ③在宅で療養を行なっている ── の三つに当てはまる人だけに限定されます。1．自分ひとりでは通院が困難ひとつめの条件は、対象の患者が、自分ひとりでは通院が困難であることです。通院可能なのに、患者の希望があったなどで訪問しても、保険診療では認められません。通院が困難かどうかの基準は、具体的に特定の傷病名や要介護度の決まり等はなく、医師の判断で「通院が困難」であれば対象になります。▶補足　在宅医療の対象あの人には在宅医療が可能かな？　うちの診療所でも可能かな？1 ·01第2部 在宅医療 第1節 在宅患者診療・指導料（C000～C013） ✓在宅医療の対象患者は、「通院が困難」と医師によって判断された人だけ。 ✓医療機関から直線距離で16km以内。 ✓訪問する先が、自宅か居住系施設であること。2018年度診療報酬改定時に、「少なくとも独歩で家族・介助者等の助けを借りずに通院ができる者などは算定できない」と通知されています（保医発0305第1号）。