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本書のシリーズ1冊目「診療所事務職のための 外来レセプトレッスン 基本(内科)」は、外来レセプト初心者の方が、まず基本から身につけるための本です。未経験でもわかりやすいように、そして実際に現場で役に立つように、外来だけに絞って、レセプトの入門部分を一冊にしました。その次のステップとして、今私がいちばんお伝えしたい内容が、本書、在宅分野です。「外来レセプトレッスン」に続き、本書も2020年診療報酬改定を受け、2020-21年版をお届けできることになりました。5人に1人が75歳以上になる2025年の超高齢社会を前に、厚生労働省は「ときどき入院、ほぼ在宅」の方針を打ち出しています。そして、「地域包括ケアシステム」という、高齢者が要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで送れるように、地域内でサポートしあうシステムが構築されています。そこで欠かせないのが在宅医療です。事務の皆さん、在宅医療の診療報酬は、外来診療とは異なるところがとても多いですし、算定が複雑でもあります。なので、「在宅のレセプトは難しい」と思っているかもしれません。確かに、在宅のレセプトを学ぼうとすると、外来では一度も聞いたことのないような、独特な言葉や考えかたも出てきます。でも、レセプトを初めて勉強した頃を思い出してみてください。同じように、外来レセプトでも「難しい」と思っていませんでしたか。そう、在宅のレセプトだって、慣れてくれば大丈夫です。理解しやすいところから一歩ずつ、わかること、できることを増やしていきましょう。この本を手に取られた皆さまへ

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