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022 レビー小体が関与する疾患(レビー小体病)が、パーキンソン病やレビー小体型認知症です。レビー小体病では、レビー小体が、脳内の神経細胞や全身の末梢自律神経系に広くみられます。 レビー小体が中ちゅう脳のう黒こく質しつなどの脳幹を中心に現れる疾患がパーキンソン病です。また、レビー小体が大脳皮質に広範に出現し、神経細胞内に蓄積・沈着すると、その結果、認知障害などが現れます。これがレビー小体型認知症とよばれるものです[図表2-1]。いずれの場合も、レビー小体が必ず存在することから、パーキンソン病とレビー小体型認知症は、「レビー小体病」といわれる同類の疾患と考えられています[図表2-2]。 パーキンソン病では、中脳黒質のドパミン神経が変性・脱落し、これらの神経細胞にレビー小体がみられます。その他に、青せい斑はん核かくや迷めい走そう神しん経けい背はい側そく核かく、マイネルト基底核◆1、末梢の自律神経節にも好発します。2レビー小体はどこにみられますか?Q中枢神経系や末梢自律神経系にレビー小体の好発部位A

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