002 2011年に、小阪憲司先生との共著という形で初版を上梓してから7年以上が経過しました。幸い、初版については多くの方に読んでいただくことができ、当時はまだ専門家の間でも新しかったパーキンソン病とレビー小体型認知症を包括するレビー小体病という概念の普及にあたり、一翼を担えたのではないかと自負しています。 改訂2版の発行にあたり、この7年間を振り返ると、パーキンソン病、レビー小体型認知症ともに、その診断・治療について大きな動きがありました。 レビー小体型認知症では、2017年6月、12年ぶりに「レビー小体型認知症(DLB)の臨床診断基準」が改訂されました。この内容も踏まえた形で、同年に「認知症疾患診療ガイドライン2017」(日本神経学会)が公表されています。パーキンソン病については、2015年に国際パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDS)から新しい診断基準が発表され、日本でも2018年6月、「パーキンソン病診療ガイドライン2018」(日本神経学会)が改訂されています(奇しくも、前版「パーキンソン病治療ガイドライン2011」の公表が本書の初版と同じ年、改訂も同じ2018年となりました)。書名が「診療」と変わったことからわかるように、これまで治療に特化していたものが、非運動症状や画像所見など、近年、診断において重要と考えられるようになって改訂2版まえがき
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